洋上石油プラント「FPSO」とは
「FPSO」とは浮体式原油・ガス生産貯蔵積み出し設備(Floating Production Storage and Offloading Vessel)の略称。海底から原油や天然ガスをくみ上げ、貯蔵し、輸送タンカーへ積み出す船舶型の設備のことを言います。FPSOを利用することで陸地までのパイプライン敷設が不要になるほか、深海域にも対応できるなどさまざまなメリットがあり、海洋石油生産の場で活躍します。
FPSOは大型で高額のため、その多くが中古タンカーを改造して作られます。日立造船によって2001年に建造された、全長333m、幅60mもの大きさをもつ「Ariake」もその一つ。原油タンカーとして活躍後、最大130万バレルの原油を貯蔵し、日量9万バレルの原油を処理する洋上石油プラントへと生まれ変わりました。
FPSOの動力源となる、カミンズの最強船舶用エンジン
FPSOはその作業の特性上、膨大なエネルギーを必要とする船です。主機関をはじめ、船に搭載されていた多くの機器類はそのまま引き継がれますが、それだけでは必要な電力を賄えません。そこで新たに発電機を設置することで、エネルギー需要に対応しています。

そのエネルギーの出力源として選ばれたのが、カミンズの船舶用エンジンの中で最も強力な16気筒の「QSK95-DM」を搭載した発電機です。定格出力は3000ekw、60Hz、6600ボルト、力率は0.8で、エンジンやオルタネーターなど各部に、FPSOでの使用に耐えうるよう様々な工夫が施されています。また安全性を確保するため、エンジンに装備された2つのエアシャットオフバルブは、緊急時やオーバースピード時に自動的に作動する仕組みに。さらに、電動スターターのほかにIPU油圧スターターも搭載し、フル通電時には3倍の速さでエンジンの始動が可能となっています。
船体の改造は、シンガポールに本社を置くセムコープ・マリン社の指揮のもと、中国のMTパワー社が、カミンズのエンジニアと連携して行いました。FPSO Ariakeには、QSK95-DMを搭載した必須発電セットに加え、定格出力1600ekw、60Hz、440ボルト、力率0.8の強力な「QSK60-DM 緊急発電セット」が搭載されています。
※この記事は、2021年4月14日に英語版で公開された記事をもとに抄訳しています。
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